最も代表的なもので六甲アイランド南東部のRC6,7,KACT東側一部を
使用して新設されたR−SBC岸壁、さらにR−LS,R−L2に採られた工法である。
法線の前出し巾29メートル、水深―14メートルに対しては、使用されている
鋼管杭の長さは水面上2メートルまで、また海底下は、39メートルの地底まで
埋め込まれている。
摩耶埠頭南側および東側の水深―12メートル岸壁は法線前出し巾13メートルの
同工法が採られている。これら桟橋前出し工法において旧法線と新桟橋との間は、
海底より約半分の高さまで捨石され、上半分を中空とし背後の土圧を低減させている。
岸壁上は桁が渡されている。
(3)−2 ジャケット式桟橋工法
日本では初めての工法であり、今回中突堤に採用されている。
新旧法線の間隔10.5メートルと前出し巾をミニマイズしている。予め工場で
鋼管杭がジャケット型に組立製造され、ブロック化されて持ち込まれる。
鋼管杭は水深―9メートルに対して海底下25.5メートルの 地底まで埋め
込まれている。旧法線との間隙は鋼管杭に沿って鋼矢板が取り付けられており、
そこに詰石されている。
photo4th-01
六甲アイランド南側コンテナバースRC6.鋼管杭打ち桟橋前出し工法。
前出し幅29m、鋼管杭(3本、3列)は海底下39mまで突き刺さっている。
photo4th-02
六甲アイランド南東側RL-Sライナーバース。鋼管杭打ちによる桟橋前出し終了。
手前のコンテナバースRC-7は、この後桟橋前出しが行われる。
このコンテナバースは耐震強化構造の岸壁となる。
photo4th-03
突き出ている部分が摩耶埠頭南旧Pバース工事中。
13m前出しの鋼管杭打ち桟橋で見えているのは東側部分。
旧Qバースより望む。手前の摩耶旧Qバースはこの後打手替えされ
同じ鋼管杭打ちにて13メートル前出しされる。この時は応急復旧にて使用されていた。
photo4th-04
摩耶埠頭打手替え後本格復旧の始まった旧Qバースの
鋼管杭打ちによる13m前出し桟橋工事。
photo4th-05
六甲アイランド南岸RC6の西側KACT(関西国際空港とのシャットル。Kobe Air Cargo Terminal)
の東側半分を緊急に割愛して新設されたRS-BC岸壁。鋼管杭打ちよる29m前出し桟橋。
photo4th-06
すべて新装なった六甲アイランド南東部、29m前出し鋼管杭打ち桟橋。
手前R-LSよりRCー6, RS-BCと続く。
photo4th-07
新装なったジャケット式桟橋工法による中突堤。
前出し幅10.5mとミニマイズされている。
ジャケットの構造を示す写真が撮れていないのが至極残念!!